小さな爪でも華やかに

結婚式の前日の落ち着かない気分の中、私は初めてネイルサロンという所に行きました。それまできれいにネイルアートをしている人を見ると「私もやってみたいなぁ」なんて思っていたけれど、このときまで行ってみたことはなかったのです。なぜなら私はピアノのレッスンに通っていて、爪を伸ばすのはご法度ですので、いつも深爪ぎりぎりの短い爪でいたからです。
でもさすがに自分の結婚式。ドレスに合わせたきれいな色に塗ってもらおうと、思い切ってサロンを訪ねました。そこはわりとカジュアルな雰囲気で何人ものお客さんがカウンターで銘々ケアを受けています。
「明日、結婚式なんです」とお色直しのドレスを試着したときの写真を見せるとネイリストは「おめでとうございます」とニッコリ。「どんな風にしましょうか」
カウンターに両手を乗せると前の日まで仕事で忙しかった私の手はやや乾燥してカサカサしています。せっかくの晴舞台ですからまずはマッサージで手をなめらかにしましょうか、と提案してくれました。それから色選び。ドレスに合うピンク系の色見本からネイリストがおススメの何色かをチョイス。実際にカラーチップを爪にあてて肌の色との相性なども見ていきます。そして選んだのは明るく、なおかつ大人っぽい落ち着きのあるチェリーピンク。「小さな爪なので単色で、少しだけパールの入った華やかさのあるものがいいですね」そんなアドバイスにしたがってできたネイルはドレスにも合った、そして何より私らしい雰囲気に仕上がっています。マッサージを受けた手はしっとりとして、慌しかった気持ちも少しやわらいでいました。
結婚式当日は結婚指輪をつけた手のアップ写真も撮ったので、ネイルをしておいて本当によかったと思います。
それ以来、おしゃれをしたいときにはネイルサロンを気軽に訪ねています。

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